地味子には秘密があるらしい!

 「足利尊氏の子孫が鑑真……?いや、魏の天子がアメリカ人なんだっけ」

 「恭弥、気を確かに。それだと時系列ぐっちゃぐちゃ」

 「あ、源頼朝が姫路城を建てて聖徳太子と対立したのか」

 「虹季!恭弥が壊れた!」

こうなっては私一人では対処できない。

そう判断し、彼の幼馴染に助けを求める。

すると虹季は慣れた様子で、迅速な対応を施した。

その迅速な対応、というのは……

恭弥の目の前に数学の問題集を置くこと。

なぜに数学?と思うが、その効果は凄まじい。

 「恭ちゃん、数学やろ!そうしたら気分も晴れるよ!」

と声をかけただけで、恭弥の脳は活性化。

ガバッと勢いよく起き上がり、光速で問題集に手をつけ始めた。

数々の難問たちを制覇していく恭弥はまさに別人。

この活気が恭弥から!?魔法、又はドーピング!?