地味子には秘密があるらしい!

 では、そのこーくんが協力してくれたと仮定しよう。

『高校生にもなってガキ大将気取ってる野郎を正面から黙らせてくれ』

こんなお願いをしたら、七光り野郎は一瞬で黙り込む事だろう。

これ以外道はないように思える。権力で捻り潰すのだ。

 「恭弥、いい?そのこーくんに頼まなきゃ、君はこの先三年間苦しみ続けるかもしれない。」

 「うん……その未来は想像に難くない……」

 「で、君はその三年間を耐えきれる程のメンタルを持ってる?」

私はわざと彼の痛いところを突いた。

そのど突きは効いたのか、恭弥はぐ、とうめき声をあげる。

そして体を抱きかかえる様な体育座りに変形。

くぐもった声を震わせながら、全てを否定する体制に入る。


 「ない。ないよぉ……不登校まっしぐらだぁ」

 「じゃあ君が不登校になったら、こーくんに恩は返せないでしょ」

 「……確かに。こーくんに無駄なリスクを与えて僕は呑気に引き篭もり生活……一日中暗い部屋でネット巡回して掲示板に書き込んでアニメ見てそのまま孤独に押し潰されいつしか非行少年に……」

やけに解像度が高かった。

そしてピクセル数が増えるにつれ、彼のHPは削られていった。

そして暫く黙り込んだかと思えば唐突に顔を上げ