「悠!」

「満様…その格好は」

「どう?」

「はい、似合っておりますよとても」
満が自身の格好について聞けば悠は丁寧に答える

「悠も似合ってるよ、にしても新鮮だな執事服以外の悠、ほら…悠が家出した時さ、ぼくが連れ戻そうとした時に1回私服だった時があったけどそれ以外だと始めてみるからさ」

「あ、ありがとうございます…なんか、照れますね…?」

「悠って褒められるの慣れてないでしょ」

「機会がなかったので」

「じゃあぼくが沢山褒めてあげる」

「そ、それは遠慮します…!」
悠が動揺しながらそう言えば満は軽く笑った

「悠って意外と可愛いところあるよね」

「かわ…!?えっ!?からかわないでください!!」

「本当のことだと思うんだけどね、じゃあ行っこっか」
そう言い手を差し出した

「えっ!?」

「何かあった?」

「ふ、普通逆なのでは…?」

「だってぼく誰かにエスコート?されるの好きじゃないし、むしろ自分がしたい側だから」

「そう、なのですね」

「そういうこと、じゃあ改めて行こうか?」

「はい!」
そう言い満の手を取る悠だった