翌朝

ぼくは自分の部屋にある姿見の前で身だしなみを確かめる

「よし…!」
父さんからほぼ強制的にプレゼントされたやたらいい生地が使われたケープのようなものがついてるシャツにリボンタイをつける
それに裾が拡がっているショートパンツを合わせるそして仕上げは…
小さい頃母さんからもらったベレー帽だ

「良い感じか…」
そんなことを呟くと部屋がノックされる

「入ってきていいよ」
ぼくがそう言えばエマが部屋に入ってくる

「失礼します」

「エマ!」

「満ちゃんにメイクしにきましたよ!満ちゃんはそのままでも可愛い顔をしてますのでナチュラル目にしていきますよ!」

「えぇ…?いや、そんな…」

「せっかくの初デート可愛くしなきゃですよ!それにその格好とてもいいと思います!!」

「あ、ありがとう…じゃあお願いしてもいい?」

「もちろんです!」

そこまで派手なメイクではないようですぐ終わった鏡を見せられるそこまで変わった感じはしなかったけど意外とさっきより良くなってる気がする

「可愛いですよ!満ちゃん」

「ありがとう、エマ」

「楽しんできてくださいね!」

「ああ、もちろん」
そう言い自分の部屋を出て悠の部屋へと向かった