(元)貧乏人ぼくっ子お嬢様と真面目ひ弱執事くん


「悠いる?」
使用人室の扉を開けるとそこにはエマしかいなかった

「あれ?悠くんと会わなかったですか?」

「会わなかったけど…」

「逃げましたね…」

「逃げ…え?」

「あっ、なんでもないです多分悠くんなら自分の部屋にいるんじゃないでしょうか?」

「ありがとエマ!」

「いいえこのぐらい」

悠の部屋は聞いてはいたから場所には迷わなかったただ初めて行くので少し緊張する

悠の部屋の前に行くとノックをする

「悠、今いい?」

「満様、大丈夫…ですよ」

「ありがとう」
そう言い部屋の扉を開けた
何となく想像はしていたが悠の部屋には恐ろしいぐらい
物が少なかった

ベッドと部屋に備え付けのクローゼットと小さい机と椅子があるだけだ

「物少なくない?広い部屋の割には簡素すぎる…いやまあぼくが言えたことじゃないけど」

「あまりこだわりとかがなくて…それに住まわせてもらってる身ですからね」

「前から思ってたんだけどさ、悠のその周りと距離をとるのはなんでなの?」

「私は、他人ですから」

「他人って…どうしてそうなる訳?だって悠はぼくの執事でしょ、全く…いつまでもそうやって距離とらないでさ…だって悠もエマも佳奈もみんなぼくの大切な友達で家族、だよ。いやでも…その中でも悠は特別、かな」

「満様…」

「だから、明日ぼくとデート…してよ。」

「えっ…!?み、満様!?!?」

「いやなんか予定があるなら別にいいんだけど…」

「ない、ですけど…」

「じゃあまた明日」
そう言い部屋を出ていこうとすると手を握られる

「悠?」

「楽しみに、しております…!」
そう少し顔を赤くしながらはにかむ
元々綺麗な顔立ちをしてたけどこう見るとかなり幼く見えるそしてかなり可愛い顔をしてる
これが美人と可愛いの両立ってやつ…?

「うん、ぼくも楽しみにしてるよ」

「はい…!」
そう見送られ部屋を出た