「着いたぞ」

「広…なんか緊張するな」

「私が傍におりますよ」
そう言いぼくの手を握ろうとするが反射的にその手を振り払ってしまう

「あっ…ごめん、なんか反射的に……」

「いえ、いきなり手を握ろうとした私が悪いので……」


「そんな、悠はぼくの事を心配してくれたんでしょ?こっちこそごめん…」

なんで手を振り払ったんだぼく…!!けどなんとなく今悠に触れられたらダメな気がする…もしかして意識、してるのか……?いやいやそんな訳…大体悠は年上だぞ?それにぼくよりも弱いし頼りないそんな悠の事なんか……

「満様?」

「な、なんでもない!!早く行こ」

そう言いぼくは早歩きで歩く今すごく顔が熱い気がする...

「室内も広い...知ってたけど...」

「やっぱ慣れないですか?こうゆう空間は」

「そうだなぁ…うん、正直いってもう帰りたいよ、けどまあこれも自分で決めた事だし」

「2人とも早く来なさい」

「申し訳ございません」

「分かった」
父さんに急かされ会場の一室へ案内される
ちなみに父さんは偉い人に用があるからとか言ってどっか行った