社交パーティー当日

満は正装をし着飾っていた

「着替えたい……」

「似合ってるぞ!満!」

「似合ってますよ満ちゃん」

「だから!嬉しくない…!!」
佳奈とエマにそう褒められると相変わらず嫌そうにする満だったがその顔は笑っていた

「こういった格好をするのはかなり久しぶりな気がします」

「っ…!?」

そう言いながら大広間へと入ってきた悠を見て満は目を見開くそれは珍しく燕尾服を身にまとっていたから…だけではなく前髪を片側だけあげていて普段よりもいくらか大人っぽく見えて色気があったからだ

「おおー、悠もきまってるな!」

「似合っていますね、ね?満ちゃん」

「なんでぼく!?」

「だって、悠くんのこうゆう姿って珍しいじゃないですか」

「まあ、確かに…なんなら初めてみるかも…けど似合ってる」

「満様も似合っております」

「だから、それ嬉しくない…けど、まあ…ありがとう」

「「満(ちゃん)がデレた!?」」

「2人ともぼくをなんだと思ってるんだよ…」

「「超ツンデレで不器用…?」」

「2人とも、満様に失礼ですよ」

「悠くんは早く気づいてください。鈍感無自覚な所良くないですよ」

「ほんとにな〜」

「……?」

「全く分からないみたいな顔をしないでください…」
そんなやり取りをしてると篤が入ってくる

「2人とも準備はできたみたいだな」

「うん」

「はい」

「じゃあ行こうか」

「「行ってらしゃいませ」」
2人はそう頭を下げ3人を見送った