満が使用人室へ戻ると悠が早速料理を始めていて佳奈とエマも手伝っていた

「満様、旦那様からのお話は如何でしたか?」

「なんか、社交パーティーがあるらしい」

「社交パーティー…ああ、いつもこの時期になるとあるあれですね」

「ああ、あれか!」

「ぼくが理解できてないのにエマと佳奈が理解できてんの!?」

「いつも旦那様が行ってらしゃいましたからね」

「そういうこと…」

「で…満もそれに参加させられる事になったと」

「そうなんだよ…」

「満様はああいった空気は苦手ですもんね」

「そうそう、まあけどぼくも一応跡継ぎだからねそうゆう場所にも慣れとくのも大事だなって」

「あれ、跡は継がないって言ってなかったか?」

「そう、なんだけど…まあいつかは継ぐことになるんだし良いかなって」

「なんか、本当に令嬢っぽくなったんだなー!それとも悠のおかげ?」


「いや、別にそうゆうのは目指してないんだけど…てか違う!!」

「あっ、そろそろ出来ますよ。」

「じゃあ私お皿用意しますね」
そう言い皿を取り出す

「「めちゃくちゃ美味しそー!!」」
悠の両サイドから満と佳奈が覗く、普段は落ち着いている満もこの時は年相応な反応だった

「出来ましたよ。」
そう言いエマが用意した皿に盛り付けていくそしてその上にデミグラスソースとチーズソースをかける
その時満の目が輝く
「……!!」
机に並べ挨拶をする
「「「「いただきます」」」」
そう言い1口食べる
「めちゃくちゃ美味しい…!!!」

「ありがとうございます、お褒めに預かり光栄です。」

「ぼく今まで食べたハンバーグの中で1番好きかもしれない…!!」

「そう言っていただけると嬉しいです」

「なんか前よりクオリティ上がってるような気がしますね……」

「だよな〜…やっぱり満リクエストだからか?」

「違います…!最近学校の方で習ったんですよで少しソースの方を微調整してみました」

「学校…?大学かなんか行ってるんだ、知らなかった…」

「正確には大学ではないのですが、調理師の専門学校に通っているので」

「初見なんだけど…?どうりで料理上手な訳だ…てか二人はここで仕えてる意外に普段何してるの?」

「あたしは普通に高校通ってるぞ」

「私は漫画を少々書かせていただいてます」

「さっき佳奈が言ってたな、どうゆうの書いてるんだ?」

「……満様にはまだ少し早いです、せめて中学卒業してからなら…いや見せたくないですけど」

「一体何…?てか悠は知ってるんだな…」

「一度見せられたことがあるので…」
そう思い出したくもないとでもいうような表情をする

「描いた本人の前でそれ言うのめちゃくちゃ失礼じゃないですか…?こうみえても実は界隈のなかだとそれなりに人気なんですよ?」

「へ〜あたし少し気になるかも後で見せてよ!」

「大丈夫ですよ、それでは後で私の部屋に来てください」

「佳奈がめちゃくちゃノリ気だけど大丈夫なの?」

「……まあ、本人が楽しそうですしいいのでは?内容は保証しませんが」
と佳奈の心配をしてる二人だった
そんなやり取りをしているといつの間にか食べ終わっていた
「「「「ごちそうさまでした」」」」
久しぶりの賑やかな食事だった
ちなみにこの後エマの描いた漫画を見て佳奈は思わず逃げ出したらしい
その後は特になんの問題もなくすぎていきいつの間にか社交パーティー当日の日になっていた