「父さん今良い？」

「入ってきなさい」
そう言われぼくは書斎の扉を開けた

「篠宮悠…戻ってきたのか」

「はい､私は自分の意思で再び満様にお仕えしたいと思ってこちらへ戻らせていただきました。」

「…満どういう事だ？」

「ぼくの独断での判断､けど戻ってくるって決めたのは悠の意思だ。」

「…そして後ろの､時雨佳奈､西城エマ君たち二人も協力したのか？」

「「はい」」

「ですが､新しい執事…篠宮晃さんは満さんにこういった行為をしています。」
そう言いエマは再び動画を見せる

「ああ､それは分かっているだが本人の意見をまだ聞いていない」

「じゃああたしが連れてきますよ。」
そう言い佳奈は書斎を出ていった

「……どんな処罰で受け入れる覚悟があります。」

「私も､元々その気で協力しましたから､今居ない時雨さんも同じように」

「ぼくも構わない､この家での立場を失ってもいいそれで丸く収まるなら」

「まだ､君たちの対応は決めていない今後の態度や篠宮晃の発言を見て判断する。
そして篠宮悠､君は篠宮家からの許可をとってこっちに戻ってきたのか？」

「はい､母からも快く許可をいただきました。」

「ぼくも篠宮家の…悠の母親としっかり話して互いのことを考えて悠は神宮寺家に再び仕えるという判断に至りました。」

「そうか…」
そんな時書斎の戸が開けられる

「連れてきました。」

「なんなんだよいきなり！？」

「篠宮晃」

「……当主､様なにかございましたか？」

「西城エマ､先程の動画を」

「はい､かしこまりました。」
そう言い再び動画を流す

「これはあの時の…！」

「あの時のって事はこの動画内での事を認めるのか？」

「……はい､けど元はと言えばこいつが悪いんですよ！」

「は…？なんでそうなるんだよぼくは関係ないだろ」

「この家の長年の伝統を破ってもう一度この愚弟を仕えさせるとか言うから」

「だからといって満…さんにこうゆう行為をするのは違うでしょう。それにしっかり声も入っている」
佳奈の言うとうり動画にはしっかり晃の満に対しての「好みの顔をしているし」と言う声が入って
いた

「そうですね､これは明らかに下心あっての行動です」

「……そうだな。」

「じゃあ､俺を辞めさせても良いけど」

そう言い満に近づき触れようとするが悠に手を掴まれる