あれから数日後

「作戦会議だな!」
そう明るく言うのは佳奈だ

「私悠くんの家知ってますよ」

「幼なじみだったっけ」

「はい」

「まず父さんやあいつにはバレない方がいいよな」

「そうだよな〜厄介だし」

「誰が厄介だって?」
そう現れたのは晃だった

「どっから現れたんだ」

「言っただろ?もう二度とあいつはここには戻ってこない」

「勝手な事言わないでください、悠くんは必ず私たちが取り戻すんです」

「君、弟の幼なじみの西条エマだっけ?何気にちゃんと会うのは久しぶりだな」
そう言いエマの髪に触れようとする

「エマに触るな!!あたしの親友なんだぞ!!」
そう威嚇するように言う佳奈はかつてないほど苛立ちが見えた

「ぼくはお前の言うことなんて聞かない必ず悠に会うから」

「そう、じゃあこの事は当主様君のお父さんに言いつけるよ。
篠宮家の長男が神宮寺家に仕えるのは代々の習わしだ、まあ神宮寺満…君が俺のものになれば言わないでおくよ、君結構好みの顔してるしまだ少し幼いけど」
そう言い満を抱き寄せる

「………」
満はなんの抵抗も示さなかった

「満!!良いのかよ!そんなやつの好きにさせて!!」

「これで悠を助けれるなら……」

「ダメです!満ちゃん!てか私が許しません!!私は悠くんと満ちゃんの2人をこれからも見守るんですよ!!てか普通に色々とダメな気がします!!」
そう言い現場映像をしっかり録画したエマだった

「ナイス、エマ!発言は気になるけど」
満はそう言うと思いきり晃を蹴り飛ばした

「お前ら…!最初っからそれが狙いか」

「ぼくたちはお前の言うとうりになんてならない」
そう言うと3人は満の部屋を出ていくと書斎へ向かう