「……悠が居なくなる、か」

なんか想像つかないな、1週間(ここ1週間はあまり一緒にいなかった)近く一緒にいて確かにちょっとめんどくさいな〜とか過保護だな〜とか色々考えることも多かったけどそれでも悠と一緒にいるのはまあそれなりに楽しかった

「それに…生涯仕えるとか言ってたのにな。」
まあそれで悠が幸せなら良いか元々ぼくたちは本来会わない存在だった訳だし

「けど、なんか納得いかないな…」
ぼくには関係ないことなのに何故か寂しい気がした

「今まで母さんしかいなくても、友達がいなくてもなんとも思わなかったのに……なんでだろ」
なんかこうゆうので悩むのは性にあわないな……よし、もう考えるのはやめよう、それにやっぱぼくもなるべく悠とは関わらない方がいいよな…

そして少し目を閉じてウトウトしてるとやたら元気な佳奈の声に起こされる

「満ー!当主様が夕飯の時間だってさ!」

「佳奈…?珍しい…今日も悠じゃないんだ」
あれ以来悠がぼくにあまり関わってくることはなかったしぼくも関わらないようにしていた

「……ああ、悠はちょっと今忙しいんだ」

「そっか、父さんには今行くって伝えといて」

「うん!」
そう言い佳奈は慌ただしく部屋を出ていった

「やっぱ…いや、もう気にしないって決めただろぼく…!」
そう言いぼくも部屋を出た

「ごめん父さん少し寝てたら遅れた」

「大丈夫だ。」

「そうよ慣れない環境で疲れてるのよ」

「うん…そうかも」

「やっぱあの事気にしているのか?」

「全然?そもそもぼくには関係ないし……」

「そうか、それなら良いんだが……」
この空気にもだいぶ慣れたけど相変わらず悠の事が気がかりであまり入っていかなった

「……ごちそうさま。」
そう言い自室へと向かったその時悠とすれ違う
「悠…!」

「どうかしましたか?満様」

「……いや、なんでもない呼び止めて悪かった。」

「そうでしたか、お気になさらず」
そう言い再び歩いていってしまった