1週間前
「資産家の人と再婚した!?それって本当なの?母さん」
母親からの突然の報告に驚きを隠せない寺崎満(14歳)だった

「そうなの、それでね明日からから向こうの方で住むことになったから荷物まとめといてね満」

「それは分かったけど…てかもしかして資産家の人って母さんがよく会ってたあの人?」

「そうよ。なんで知っているの?」

「それは…母さんあの人みたいなクズにまた引っかからないようにだけど」

「酷い言われようね…一応あなたの父親よ?」

「父親とか知らないよ、ぼくの親は母さんだけだから。まあでもあの人なら少なくとも外ズラはいい人そうだし母さんの事も大切にしてくれそうだしいいや」

「それなら良かったわ」
そう言うと母親である裕美は仕事のために家を出ていったと同時に満は荷物をまとめる

そうして引越しの日目の前に広がる豪邸を見て満は一言
「広すぎだろ……」とだけ呟いた

あまりの衝撃にぼーっとしてると母親に呼びかけられる
「おーい満?」

「ごめん、母さん少し驚いてただけ気にしないで」

「挨拶行くわよ」

「わかった。」
そう言い何故か乗せられたやたら広い車から降り新しい父親が居る部屋と向かう

「初めまして私は神宮寺篤。君が裕美さんの娘さんの満さんだろう?これからよろしくね」

「はい…」

「そして君にもう1人紹介しておかなければいけない人がいてね、入っておいで」
篤がそう言うとやたら装飾が豪華なドアが開けられる

「初めまして、私は篠宮悠今日から満お嬢様に仕える執事でございます。」
そう言いお辞儀するのは暗めの茶髪で横髪片側だけ長い(肩に着くかつかないぐらいの長さだ)いわゆるアシメトリーな髪型をした中性的な顔立ちの青年だった

「誰が…!お嬢様だっ!!!」
そう言い思いっきり回し蹴りを決める満だったその衝撃で悠は気絶をした母親を守ると決めたその日から男性的な格好をし口調も男っぽくしてきた満とってお嬢様扱いというのは特大の地雷だったのだ

「あっ、やば…すみませんでした!!!!!!!」
普段強気で反抗気味なのとは打って変わって珍しく敬語で土下座をする満だった

「ははっ面白いね君」

「は…?いや、ぼく今暴力を…」

「でもちゃんと急所は外してある、器用な事だこのぐらいならすぐ目覚めるだろう流石の加減だ」

「なんでそんな事まで…」

「私は昔から人の気配でどうゆう性格か測るのが得意でね、君がやたら私の事を警戒していたのもその強さも分かっていたよ」

「怖…」

「まあ、びっくりされるのは慣れているからね改めてこれから娘としてよろしくね寺崎…神宮寺満ちゃん」

「は、はい…?」
そんな時悠が目を覚ます

「私は何を…?」

「目覚めたか?悪かった…!!けどもうお嬢様扱いするなよ」

「分かりましたお嬢様。」

「だから…!お嬢様言うな……!!」
そう言い殴りかかりそうになりつつも抑え込む満だった