帰宅後
「ただいまーってあれ、悠もいないのか?いつもいるイメージあったから意外だな……まあいいや」
そう言い自室へ向かい荷物を置き着替え篤が居るであろう書斎へと向かう
その時悠とすれ違う
「あっ悠!今日薫と話してて今度一緒に遊びに行こうって話になってさ…」
「それは良かったですね、満様」
それだけを言い去っていく珍しく冷たい態度だった
「ぼく、なんかしたか…?父さんに話したら後で悠にも聞きに行こう」
そう言い再び書斎へと向かった
「すぅー…よしっ!!」
そう深呼吸をしノックをする
「父さん、いる?」
「……入りなさい。」
「失礼します。」
「どうした?」
「聞きたいことを聞く前に謝っとくよ、昨日は酷いことをしたごめん。」
「……それで聞きたい事はなんだ?」
「どうして、ぼくの事が…子供の事が嫌いなんだ?」
「……それは君に話すことじゃないだろう。」
「ぼくはどんな話でも聞く覚悟がある…!それがどんな内容でも後悔しない!だから話して欲しい」
「子供が聞くような内容じゃないぞ」
「それでもいい。ぼくは父さんの事を何も知らないから少しでも知りたい。」
「……元々娘がいたんだ」
「えっ…?」
「前の妻と別れる前に1人娘がいた、けどその後すぐ別れたんだ。当時娘は2歳だった」
「それで嫌いに…?」
「いや、その別れる理由となったのが娘だったんだ。
あの日私の運転していた車で事故にあい娘は亡くなった…事故原因は車内の窓を開けている時娘は大泣きした…そして後ろの車も窓を開けていた、泣き声イラついたという後ろの車の運転手の逆恨みだった」
あまりにも重い衝撃の事実に思わず息を飲む
「嘘…」
「そして私は、前の妻に責められそしてそのまま離婚した。それ以来子供が怖くなったんだ…また失うんじゃないかって…」
「……何それ、そんなの父さんは悪くないだろ!?相手が悪いじゃん!!なんでそうなるんだよ!?」
「あまり、前の妻を悪く言わないでくれ私にも責任はある。」
「それは…!そうかもしれないけど…!」
「そして話の続きをすると…本当は娘ができると聞いて嬉しかったんだ、けど君は女性らしさの品もなく可愛げがなかった」
「……めちゃくちゃ失礼だな。まあ認めるけど」
「けど、それは裕美さんを守るためだと知った、それでもどうしても跡継ぎに相応しいと思えなかった。やっぱ私に子供の扱いは向いてないな……」
「跡継ぎに向いてないってのはあってるよ。何回も言うけどぼく後継ぐ気もないしこんな風な喋り方や格好も辞めるつもりも無いし…」
「それに…せっかく娘がいるんだもっとこう可愛い格好をさせたいだろう?ドレスとか…!」
「は…?」
心の底から出た呆れだった
「何言ってるんだ…?」
「だから!私は娘に色々可愛い格好をさせたいんだ!!そして沢山写真を撮ってアルバムにまとめて……」
「それ以上喋るな…!いいって!分かったから!!今度から…たまになら女子っぽい格好してもいい」
「……いいのか?」
「年に3回だけなら…」
「それでもいい!!」
「良いのかよ!!!てかもしかしてぼくの事嫌ってた理由ってそれ…?」
「それも若干あった…」
「なんなんだよ…!!ほんとに!!もう!!気にしてたこっちが馬鹿みたいだろ!?」
「…あと後継ぎのことは今は考えなくていい、私も悪かった。自分勝手ですまない。」
「……良いよぼくも別に父さんと喧嘩したい訳じゃないし、けどもうひとつ聞きたいことがある。どうしてエマや佳奈…特に悠とあまり仲良くするなって言ってたんだ?」
「……元々篠宮家から別の執事が仕える予定だったんだ、だが病気でな…そして篠宮悠はあくまで代わりとして神宮寺家に仕えているんだ」
「えっ…?」
「そして…神宮寺家に本来仕えるべき執事…篠宮晃が来たらその時篠宮悠は篠宮家へと戻ることになる」
「嘘……」
「だからその時が来ても別れが寂しくならないようにあまり仲良くするなって言ったんだ」
「ぼくのために…だから今日の悠冷たかったんだ…!!ねぇ父さん悠っていつ篠宮家に戻るの…!?」
「それは…まだ分からないが、近いうちになるだろう。篠宮晃は症状もだいぶ良くなって元の生活に戻れるようになっているからな」
「……そう。」
篤の真実と悠の秘密…この時満は初めて篤と家族になれた気がした。
「ぼく、部屋に行ってくる。」
「ああ、今日も食事は私達とするか?」
「……うん。」
そう言い部屋を出ていったそれから1週間ほどぼくはその事しか考えれなかった
「ただいまーってあれ、悠もいないのか?いつもいるイメージあったから意外だな……まあいいや」
そう言い自室へ向かい荷物を置き着替え篤が居るであろう書斎へと向かう
その時悠とすれ違う
「あっ悠!今日薫と話してて今度一緒に遊びに行こうって話になってさ…」
「それは良かったですね、満様」
それだけを言い去っていく珍しく冷たい態度だった
「ぼく、なんかしたか…?父さんに話したら後で悠にも聞きに行こう」
そう言い再び書斎へと向かった
「すぅー…よしっ!!」
そう深呼吸をしノックをする
「父さん、いる?」
「……入りなさい。」
「失礼します。」
「どうした?」
「聞きたいことを聞く前に謝っとくよ、昨日は酷いことをしたごめん。」
「……それで聞きたい事はなんだ?」
「どうして、ぼくの事が…子供の事が嫌いなんだ?」
「……それは君に話すことじゃないだろう。」
「ぼくはどんな話でも聞く覚悟がある…!それがどんな内容でも後悔しない!だから話して欲しい」
「子供が聞くような内容じゃないぞ」
「それでもいい。ぼくは父さんの事を何も知らないから少しでも知りたい。」
「……元々娘がいたんだ」
「えっ…?」
「前の妻と別れる前に1人娘がいた、けどその後すぐ別れたんだ。当時娘は2歳だった」
「それで嫌いに…?」
「いや、その別れる理由となったのが娘だったんだ。
あの日私の運転していた車で事故にあい娘は亡くなった…事故原因は車内の窓を開けている時娘は大泣きした…そして後ろの車も窓を開けていた、泣き声イラついたという後ろの車の運転手の逆恨みだった」
あまりにも重い衝撃の事実に思わず息を飲む
「嘘…」
「そして私は、前の妻に責められそしてそのまま離婚した。それ以来子供が怖くなったんだ…また失うんじゃないかって…」
「……何それ、そんなの父さんは悪くないだろ!?相手が悪いじゃん!!なんでそうなるんだよ!?」
「あまり、前の妻を悪く言わないでくれ私にも責任はある。」
「それは…!そうかもしれないけど…!」
「そして話の続きをすると…本当は娘ができると聞いて嬉しかったんだ、けど君は女性らしさの品もなく可愛げがなかった」
「……めちゃくちゃ失礼だな。まあ認めるけど」
「けど、それは裕美さんを守るためだと知った、それでもどうしても跡継ぎに相応しいと思えなかった。やっぱ私に子供の扱いは向いてないな……」
「跡継ぎに向いてないってのはあってるよ。何回も言うけどぼく後継ぐ気もないしこんな風な喋り方や格好も辞めるつもりも無いし…」
「それに…せっかく娘がいるんだもっとこう可愛い格好をさせたいだろう?ドレスとか…!」
「は…?」
心の底から出た呆れだった
「何言ってるんだ…?」
「だから!私は娘に色々可愛い格好をさせたいんだ!!そして沢山写真を撮ってアルバムにまとめて……」
「それ以上喋るな…!いいって!分かったから!!今度から…たまになら女子っぽい格好してもいい」
「……いいのか?」
「年に3回だけなら…」
「それでもいい!!」
「良いのかよ!!!てかもしかしてぼくの事嫌ってた理由ってそれ…?」
「それも若干あった…」
「なんなんだよ…!!ほんとに!!もう!!気にしてたこっちが馬鹿みたいだろ!?」
「…あと後継ぎのことは今は考えなくていい、私も悪かった。自分勝手ですまない。」
「……良いよぼくも別に父さんと喧嘩したい訳じゃないし、けどもうひとつ聞きたいことがある。どうしてエマや佳奈…特に悠とあまり仲良くするなって言ってたんだ?」
「……元々篠宮家から別の執事が仕える予定だったんだ、だが病気でな…そして篠宮悠はあくまで代わりとして神宮寺家に仕えているんだ」
「えっ…?」
「そして…神宮寺家に本来仕えるべき執事…篠宮晃が来たらその時篠宮悠は篠宮家へと戻ることになる」
「嘘……」
「だからその時が来ても別れが寂しくならないようにあまり仲良くするなって言ったんだ」
「ぼくのために…だから今日の悠冷たかったんだ…!!ねぇ父さん悠っていつ篠宮家に戻るの…!?」
「それは…まだ分からないが、近いうちになるだろう。篠宮晃は症状もだいぶ良くなって元の生活に戻れるようになっているからな」
「……そう。」
篤の真実と悠の秘密…この時満は初めて篤と家族になれた気がした。
「ぼく、部屋に行ってくる。」
「ああ、今日も食事は私達とするか?」
「……うん。」
そう言い部屋を出ていったそれから1週間ほどぼくはその事しか考えれなかった
