学校にて

「なんか浮かない顔してるね満ちゃん」

「薫!そうか?」

「うん、何かあったの?」

「特には…」

「ほんとに?」

「ただ、なんていうか…自分の軽率な行動が他人を傷つける事になるんだなって」

「やっぱ何かあるじゃない…もし話せそうだったら私、話聞くよ?もちろん話したくないなら無理にとは言わないけどね」

「…まあ簡単に言うと父さんと上手くいってないんだよな」

「神宮寺家の当主様?」

「そうそう、まあまだ1週間とちょっとだからしょうがないんだけど逆に1週間で嫌われる理由が分からないんだよな、てか最初っからぼくの事をよく思ってないみたいでさけど母さんといる時は普通なんだよなぼくにだけ態度が悪いって言うかそもそも子供が好きじゃないみたいなんだよ。」

「うーん…過去になにかあったのかな?」

「父さんが…子供と…?」

「そう、もしかして前の奥さんのお子さんとか」

「…それ、あるかも。ぼく帰ったら聞いてみるよ」

「けどかなり難しい話だからね、話してくれるからは分からないけど……」

「うん、それはぼくもわかってるけど知らなきゃいけない気がするんだこのままじゃ納得いかない!」

「やっぱり満ちゃんって思いきりがすごいよね」

「あんまり長時間悩むのは好きじゃないんだよ」

「私満ちゃんのその考えいいと思うよけど、たまには休まなきゃ疲れちゃうよ?」
そう言い薫は満に微笑む

「まあ、そうだな…」

「そうだ今度一緒に遊びに行こうよ!気分転換も兼ねてさ」

「おお…ぼくあんまり学校の友達と遊ぶとかなかったら新鮮かも」

「私もこうゆう風になってからは久しぶりだな…天王寺家の娘としてしっかり育てられたから」
そう苦笑いする薫だった

「あっ次移動教室だよ?」

「ほんとだ、急がなきゃ」
そう言い教室を出た2人だった

それからは満の迷いは晴れかのように快適に学校生活を送れた

「じゃあまたね!満ちゃん!」

「うん、また月曜!」

そう言い2人は別れ道で別れた
「帰ったら父さんに聞かなきゃだな…!
それに酷い言い方したし流石に謝らないと」
そう言い駆け足で家へと向かった