「うおっ!?」
布団の中からおれにちょっかいをかけてくる結香
「匂い…みつけるの…」
匂いを嗅ぐ仕草から 少しずつそれは変わっていった
おれは思わず布団の中の結香を抱き上げキスをする
「もぉー、わたしやられっぱなしはやだからね!」
愛おしい、愛おしい、愛おしい…
こんなになにもかもおれを求めてくれる結香がおれは愛おしかった…
触れることのできるものだけじゃない、目に見えない匂いにまでおれを感じようとしてくれている
その想いに何度も飲み込んでいた言葉をつい口にしてしまった…
「結香…おれたち一緒にならんか…?」
一瞬、結香の動きがピタリと止まる…
電池が切れたおもちゃのように…
合わせた胸からドクンドクン鼓動が響いてくる
結香の鼓動が大きくなってるように感じていた
おれの鼓動も伝わってるんだろうか…?
「わたしたちまだ半年だよ?」
「そんなこと関係あるか?」
「ううん、あるわけない…」
二人の言葉は二人とも全身で感じていた
お互い眼と眼がじっと見つめ合ってた
逸らすことは許されない空気がその場を支配しているように感じた…



