千隼くんが会社にやってきて1ヶ月程が経った金曜日。
私たちの関係は変わらずただの会社の上司と部下として通っている。
締切に間に合わせるためパソコンに向かって作業をする毎日だが、千隼くんが過剰にコンタクトを取ってくることはなかった。
そのため私自身も気にせず過ごしている。
千隼くんと一緒にご飯に出かけたあとも、1回私たちは仕事終わりにご飯を食べに行った。
約束通りその日は私の奢りで素直に払わせてくれた。
「つむつむ〜目がしょぼしょぼする。もうだめ、私の目が取れる」
「目は取れないかな。でも大丈夫?昨日徹夜だった?」
「昨日徹夜だった。締切間近で危うくて」
「今日はちゃんと寝た方がいいよ?身体が1番だからね」
私の隣でデスクに突っ伏す真夏ちゃん。
私たちのCGデザイナーは各々に仕事が振られているため個々で進めていく必要がある。
真夏ちゃんも要くんも同じようにキャラクターのCGを担当しているため、キャラクターCGとしては同じチームだが作業的にはそれぞれがこなしていた。
「真夏ちゃん。これあげるよ」
「わ〜チョコだ。ありがとう〜つむつむ」
「糖分摂取して頑張ろ」
毎日パソコンに向き合っていると正直疲れる。
頭も使うし目からの疲れもくるため、締切間近になると私たちのプログラマーの疲労はピークに達すのだ。
そういう時の糖分はいつもの数倍増して美味しく感じる。
私の隣でチョコを口に運び噛み締めながら味わう真夏ちゃんが可愛い。
「紬希ちゃん俺にもちょうだい」
「あ、うん。もちろん。要くんもしんどそうだね」
「いやー締切近づいてるとまぁこうなるよね」
黒髪を無造作にセットさせている要くんは私と同い年のCGデザイナーで同期としても仲良くしている。
楽しい時も辛い時も一緒に仕事を続けてきたため戦友のような人だ。
私たちが座るデスク以外の場所では同じようにクリエイターたちが目を充血させながらパソコンとにらめっこしている。
既に見なれた光景だが私たちの仕事は華やかに見えてすごく地味だろう。
「ありがとね紬希ちゃん。元気出た」
「そーお?よかった。いつでも言ってね」
「うん助かるよ」
ふわっと微笑んだ要くんは自分のパソコンへと戻る。
私自身もパソコンに向き直り作業を始めていると椅子ごと真夏ちゃんが私に近づいてきた。
不思議に思い手を止めて真夏ちゃんの方を見ると何か話したそうにソワソワしている彼女の目が合う。
思わずクスッと笑ってしまうと、私の考えが伝わったのか真夏ちゃんは少しだけ恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「真夏ちゃん。なんか話したいんでしょ?」
「やっぱバレてる?つむつむに微笑まれて私の感情読み取られてる気がして恥ずかしくなった⋯!」
「何か話したい時の真夏ちゃん分かりやすいからね」
真夏ちゃんは私と同い年だがどこか年下のような一面もあって可愛い。
だけどいざと言う時はすごく頼りになる信頼する同期だ。
「早乙女さんの噂、聞いてる?」
「前に教えてくれたやつじゃなくて?」
「違うやつ。噂、というか見た人がいるんだって」
「そうなんだ?全然知らないな」
「つむつむってそういうの興味ないよね〜」
「真夏ちゃんが情報通なだけだよ」
真夏ちゃんは情報を得るのが早く私はいつもいろんな話を彼女から聞いている。
噂などにも疎いため千隼くんの話だって真夏ちゃんから聞くまで何も知らなかったくらいだ。
今回もまた千隼くんの話だが次はなんだろう。
最低行為については直接彼から聞いたし、あの噂は本当のようだし。
今更何を聞いたって驚かないような気もする。
だけど少しでも千隼くんの情報を知りたいと思う自分もいた。
(私にとってはいい話じゃないだろうに⋯なんで聞きたくなるのかな⋯⋯)
私たちの関係は変わらずただの会社の上司と部下として通っている。
締切に間に合わせるためパソコンに向かって作業をする毎日だが、千隼くんが過剰にコンタクトを取ってくることはなかった。
そのため私自身も気にせず過ごしている。
千隼くんと一緒にご飯に出かけたあとも、1回私たちは仕事終わりにご飯を食べに行った。
約束通りその日は私の奢りで素直に払わせてくれた。
「つむつむ〜目がしょぼしょぼする。もうだめ、私の目が取れる」
「目は取れないかな。でも大丈夫?昨日徹夜だった?」
「昨日徹夜だった。締切間近で危うくて」
「今日はちゃんと寝た方がいいよ?身体が1番だからね」
私の隣でデスクに突っ伏す真夏ちゃん。
私たちのCGデザイナーは各々に仕事が振られているため個々で進めていく必要がある。
真夏ちゃんも要くんも同じようにキャラクターのCGを担当しているため、キャラクターCGとしては同じチームだが作業的にはそれぞれがこなしていた。
「真夏ちゃん。これあげるよ」
「わ〜チョコだ。ありがとう〜つむつむ」
「糖分摂取して頑張ろ」
毎日パソコンに向き合っていると正直疲れる。
頭も使うし目からの疲れもくるため、締切間近になると私たちのプログラマーの疲労はピークに達すのだ。
そういう時の糖分はいつもの数倍増して美味しく感じる。
私の隣でチョコを口に運び噛み締めながら味わう真夏ちゃんが可愛い。
「紬希ちゃん俺にもちょうだい」
「あ、うん。もちろん。要くんもしんどそうだね」
「いやー締切近づいてるとまぁこうなるよね」
黒髪を無造作にセットさせている要くんは私と同い年のCGデザイナーで同期としても仲良くしている。
楽しい時も辛い時も一緒に仕事を続けてきたため戦友のような人だ。
私たちが座るデスク以外の場所では同じようにクリエイターたちが目を充血させながらパソコンとにらめっこしている。
既に見なれた光景だが私たちの仕事は華やかに見えてすごく地味だろう。
「ありがとね紬希ちゃん。元気出た」
「そーお?よかった。いつでも言ってね」
「うん助かるよ」
ふわっと微笑んだ要くんは自分のパソコンへと戻る。
私自身もパソコンに向き直り作業を始めていると椅子ごと真夏ちゃんが私に近づいてきた。
不思議に思い手を止めて真夏ちゃんの方を見ると何か話したそうにソワソワしている彼女の目が合う。
思わずクスッと笑ってしまうと、私の考えが伝わったのか真夏ちゃんは少しだけ恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「真夏ちゃん。なんか話したいんでしょ?」
「やっぱバレてる?つむつむに微笑まれて私の感情読み取られてる気がして恥ずかしくなった⋯!」
「何か話したい時の真夏ちゃん分かりやすいからね」
真夏ちゃんは私と同い年だがどこか年下のような一面もあって可愛い。
だけどいざと言う時はすごく頼りになる信頼する同期だ。
「早乙女さんの噂、聞いてる?」
「前に教えてくれたやつじゃなくて?」
「違うやつ。噂、というか見た人がいるんだって」
「そうなんだ?全然知らないな」
「つむつむってそういうの興味ないよね〜」
「真夏ちゃんが情報通なだけだよ」
真夏ちゃんは情報を得るのが早く私はいつもいろんな話を彼女から聞いている。
噂などにも疎いため千隼くんの話だって真夏ちゃんから聞くまで何も知らなかったくらいだ。
今回もまた千隼くんの話だが次はなんだろう。
最低行為については直接彼から聞いたし、あの噂は本当のようだし。
今更何を聞いたって驚かないような気もする。
だけど少しでも千隼くんの情報を知りたいと思う自分もいた。
(私にとってはいい話じゃないだろうに⋯なんで聞きたくなるのかな⋯⋯)
