椿は思ってもみなかった事態を聞かされ、頭の中が真っ白になった。

「出来れば早めに保育園に来て頂けないでしょうか?相手のママが血相を変えて・・・その・・・怒っていらっしゃいまして。」

椿はすぐさま真名に告げた。

「わかりました。急いでそちらへ向かいます。」

店長の河合に事の次第を伝え、仕事を早退させて欲しいことを告げた。

「了解です。仕事は気にせず、すぐに保育園へ行ってあげてください。」

「ありがとうございます。」

河合の言葉に甘え、椿は休憩室のロッカーでエプロンと帽子を外し、バッグを持って店を出た。

バスを待つ時間ももどかしく、椿はタクシーを拾い、保育園へ向かった。