「ちょっと!仕事の邪魔しないでくれませんか?!」

「このスーパーのオススメ商品を教えてくれ。ここは何が安いんだ?」

この人、セレブの癖に値段気にするの?

ふくれっ面の椿にも、龍は胸を張って言った。

「それくらい、いいだろ?俺はこれからこのスーパーのお得意様になるんだから。」

「また来る気?!」

「客が増えた方が店にとってもいいことだろう?それに椿さんの働く姿もこっそり見れるしな。」

「それ、世ではストーカーっていうんですけど。」

「まあ、いいじゃないか。親戚だろ?俺達。」

椿は大袈裟にため息をついてみせた。

「・・・わかったわ。付いてきて。」