運動会のパンフレットを開き、翔真のクラスである青組の競技に椿は大きくマルを付けた。 かけっこ、ダンス、そして親子で行う「おんぶ騎馬戦」なるものがある。 これは子供が親におんぶされ、帽子を奪い合う競技だ。 椿と翔真のような母子家庭は母親がおんぶするが、他の家庭では父親におんぶされることが多い。 その光景を翔真はどんな気持ちで見るのだろう・・・ それを想像しただけで、椿の胸は締め付けられる。 大丈夫・・・私が信の分まで頑張るから・・・ そう思いながら、椿は明日のお弁当の仕込みを始めた。