それにしても、ママの鈍感さにはほとほと呆れてしまう。 ママはオトコゴコロってものがまったくわかっていないんだ。 僕は龍が初めて家に来た時からすぐにピンときた。 「このおじさん、ママのことが好きなのかな?」って。 だってママと話しているとき、龍の耳はほんのり赤くなる。 僕と握手をした龍は、意味深な顔でウインクした。 へんなおじさんだと思ったけど、新しい扉が開いたような気がして、胸がドキドキしたのを覚えている。