龍は椿を抱く腕の力を強めた。

椿の髪を撫で、その目を愛おしげにみつめた。

「不安にさせて悪かった。俺はずっと椿さんと翔真のそばにいる。」

「うん。」

「一日でも椿さんより長生きする。決して君をこの世に置いていったりしない。」

「うん。」

「だから泣くな。」

「・・・うん。」




「椿さん・・・俺の人生の全てを君に捧げよう。」

龍は泣き顔の椿の顔を両手で挟み、そっと唇を重ねた。

龍の唇が、椿を求めていつまでも離れない。

椿は龍の首に腕を回し、その燃えるような口づけを受け止め続けた。