「俺に見せたいものって?」

椿は龍を部屋へ呼び、テーブル席に座ってもらった。

「龍さん。コーヒーとお茶、どっちがいい?」

「んーじゃあコーヒーを頼む。」

「わかった。お店のような美味しいコーヒーじゃなくてインスタントだけど。」

「かまわないさ。椿さんが入れてくれるものは、なんだって旨いからな。」

龍さんってほんとにリップサービスが上手なんだから・・・

でも言われて悪い気はしない。

椿は龍と自分用のコーヒーを作り、テーブルに置いた。