椿はぽつりと龍に問いかけた。

「・・・何故、お義母様は翔真を龍さんだと思ったのかしら?たしかに翔真は龍さんの甥だから、多少は似ているだろうけど・・・」

でもやはり翔真は龍よりも信に似ていると思う。

椿の言葉に、龍はなにも答えなかった。

椿は釈然としない思いを抱え、翔真と手を繋ぎ、家路を歩いた。