「あ、でも・・・まりあさん、草壁先生には個人的にヌードモデルしているかも?」

「え・・・?」

「いや・・・そのモデルの女性、里見(さとみ)まりあさんって言うんですけど、草壁先生にご執心で・・・教室の生徒の前でもそのことを隠そうともしてないんですよね。まりあさん、ピチピチギャルで綺麗だしスタイルいいし、草壁先生もまんざらではないんじゃないかな?。まあ、草壁先生は誰にでも優しいですから本当のところはわかりませんけど。ほら草壁先生、イケメンだしどこかの御曹司だって噂だし?まりあさんだけでなく、草壁先生に憧れている女性の生徒さんけっこういると思いますよ?」

「へえ・・・そうなんですね。」

椿は思った以上に動揺している自分に驚いていた。

そうね・・・龍さんは自分でも腐るほど女性に言い寄られてるって言ってたし、関係している女性がいたっておかしくないわ。

それに・・・私がそれに対してどうこう言える立場ではない・・・けど・・・

「あの・・・ちなみに真名先生もその・・・草壁先生のことを好きとか・・・?」

すると真名はまたもや「あははは」と爆笑した。

「草壁先生のことは尊敬してるけど、そういう対象としてみたことはないです。それに私、もう彼氏がいるし。もしかして・・・草壁先生の女性関係、気になります?」

「まさか!全然気になんかしてません!あ、もう時間だわ。行かなきゃ。」

「いってらっしゃい!お気を付けて!」

ニヤつく真名の視線に見送られ、椿は職場である「スーパー三つ葉」へ急いだ。