「息子が大変ご迷惑をお掛けしました。本当に申し訳ありませんでした。」

かすみはそんな椿の姿を、憎々しげに睨んだ。

真名も頭を下げ、口を開いた。

「この度は園の目が行き届かず、健太君に怪我をさせてしまい、申し訳ありませんでした。」

かすみは腕を組み、強い口調で椿を罵った。

「久我山さん。あなた、どう責任を取ってくれるの?」

椿はすぐに答えた。

「もちろん、医療費は弁償させて頂きます。」

「さっき夫に連絡したら、そんな園児は辞めさせろって強く言われたわ。」

「それは・・・」

椿に代わって、真名が冷静な声で答えた。