ミステリーサークルって言っても あのミステリーサークルじゃない




「どうしてそんなことがわかるの?」

「小さい時、診察帰りにトイレの帰りに奥の院長室の扉が開いてたみたいで お世話になってる院長先生に挨拶していこうと思い部屋の中を覗いたみたいなんですね その時床の一部から扉のようなものが開いてるのが見えて そこから人が出てきたのを見たらしいんです」

「ほほう…」

思わずわたしは顎に手をあてながら声が出た
初耳だったその情報に喜びを噛み殺しながら…

どうして喜びを噛み殺しているかと言うと、わたしの好奇心がウズウズとしていたから
はやる気持ちを悟られぬ様 冷静さを保とうと必死だったのだ