床に扉があるなら床を『踏む音』が違うところがあるハズと『音』を頼りに入り口を探そうと思っていたアテが外れたように感じた 「めんどくさぁー」 アテの外れた状況に思わず声が出るわたし 「こうなってるのも予想ついたろ しらみ潰しにあたるしかないな」 さすが深鈴《みすゞ》! いつも冷静なんだから… 美夜ちゃんを除くわたしたちは地下室への扉を探す 美夜ちゃんは入り口のドア付近に立ってぶつぶつ独り言を言いながらわたしたちを見ていた