ーー出発ーー みんな揃ったところで いざわたしたちは廃墟へと出発した 一度訪れてる場所ってこともありスムーズに目的地の廃墟に到着できた まだお昼で明るいにも関わらず建物はどんより重たい空気感を漂わせていて 来るものを拒んでいるようにも見えた 入口の門にかかっていた錠前は美夜《みや》ちゃんが持ってきた鍵であっさり開いた ってことは『許可』も『許可証』もホンモノだったってことだ なにもなかったかのようにニコニコしてる美夜ちゃんだったけど、きっとなにもない訳なかった