ほんとは呼びたくなかったけどボディガードにはうってつけの男だった
くるりと前を向いて衆がいる電話BOXまでダッシュする
「おはよう! 神子! 今日はおれを誘ってくれて
ありがと………うっ!!」
言うやいなやわたしは衆のお腹に思い切りパンチをいれる
「いてっ!!!」 思わず声を出したのはわたしだった ひ弱なわたしのパンチは衆の腹筋にはじかれる
「大丈夫か? 無茶すんな?」
誰のせいだと思ってんだっ! 右手の痛みを堪えながら衆を睨んだ
「そのクールな瞳でまっすぐ見つめてくれる神子の顔がたまんないな」
「誰が見つめてるって!?!?」
自己満足な笑い声をあげる衆に呆れる
ホントにこんな時にしか呼ばないってのに自分の扱いに気づいてないやつ…
まぁそれで助かってる時もあるからいいんだけど…



