「おぉーーーーい! 神子《みこ》ーーー!!!」
辺り一面に響き渡る大きな声でわたしの名前を呼ぶ
まばらでもいる通行人が何事かのように後ろを振り返る
その視線の先にいるのはもちろんわたし!!!
その視線に耐えられずわたしも後ろを振り返る
大声で呼ばれてる人はさもわたしより後ろにいるかのように…
「ちがうちがう!! そこのリュック背負った、ほら神子! 神子ぉー!!」
わたしの気持ちなんてお構い無しのデリカシーのない大声… 振り返ったまま恥ずかしくて前を向けなかった
『くそぉ…あいつコロス…』
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