For Myself

回診がおわり、看護師へ指示をしたり説明をした後カンファレンスを始めた。本日退院予定の患者、危険な患者、新しく入院した患者、状況提供と共に今後の治療について考えたり議論をする。



「立石 渚さん。16歳高校2年生。昨日、〇〇高校へ健康診断に行った際、去年から著しい体重減少があり養護教諭に相談を受け診察をしたところ酷い喘鳴と貧血、栄養失調があったため急遽病院へ連れてきました。



今まで大きな病気にかかったことはないものの、双子の妹は体が弱く小さい頃から持病を持っているとの事です。そのため、自分の意見を伝えることが苦手なようで様々な症状を我慢をすることが考えられます。



昨日の段階で栄養状態が非常に悪かったため、栄養の点滴を2本投与。本日も点滴を継続する予定です。低栄養について、本人の様子から拒食症では無いと考えられますが、昨日の夕食で味噌汁1杯ほど飲んで嘔吐が見られ、また胃を痛がる様子があったため、本日胃カメラを行います。



喘息においては、吸入器の指導を行い、発作時にナースコールを押すように伝えてはいますがパニックになりナースコールが使えない状況も考えられますので頻繁に様子を見てあげてください。



また、貧血が酷く昨日何度も倒れたり気絶する様子が見られたため本日の検査が終わり次第輸血を行う予定です。入院や輸血が初めてであることで急変や情緒の変化が見られる可能性があるため、より一層注意をしてください。」



彼女について伝えるべきことは共有した。そこから何個か質問やアドバイスを受けたが普段通りカンファレンスは終わる。


色々、行っていたら1時間くらい時間が経っていて急いで彼女の元へ1人向かった。もう一度ちゃんと状態を確認したいからだ。