For Myself

「今日は、今から栄養の点滴をもう一度入れさせて貰うけどいいかな?食事が取れないとやっぱり体重が減ってしまうから。」



そういうと、何となく浮かない顔をしているのがわかった。顔色はだいぶ良くなったが、まだ気持ち悪いのか。それともそれ以外なのか知る必要がある。



「今、何か伝えたいことはあるか?痛みがあるとかまだ気持ち悪いとかあれば言って欲しい。」



「胃が痛くて、ご飯が食べられないんです。お味噌汁だけなら食べれると思って食べたら、突然上がってきて吐いてしまいました。ごめんなさい。」



彼女が自発的に初めて自分の症状を言葉を伝えた。胃の痛みからの嘔吐、もしかしたら食事が取れずに低栄養になったのも、これが原因なのかもしれない。



胃の痛みが続いたら寝ることもできないだろうし、伝えてきたってことは耐えられない程度の痛みだと予測できる。



栄養剤の前に鎮痛剤の痛み止めを入れることにした。また、胃カメラもしてもらった方がいいと考える。明日、空いてればいいなと思い予定を見ると10時からちょうど1人分入れる枠があったので急いでオーダーを入れた。



「栄養剤の前に痛み止めを入れようか。明日、胃の検査もしてもらおう。検査続きになってしまうけど許して欲しい。」



その後、酸素チューブを付けさせて貰った。サチュレーションが92%でだいぶ低い、それでも普通に会話できているのだから不思議だ。この子は苦しいとか思わないのだろうか。



そのまま、消灯前の回診をついでに終わらせて病室を後にした。点滴は看護師に任せて、仕事をある程度片付け家に帰ることにした。何かあったら連絡が来るだろう。