For Myself

医者の人がきて、私の腕を見たあとに手の甲からやるしかないかなと言っていた。



手の甲は初めてでいつもより痛いかもだけどごめんねと言われて打たれる。



痛いけど、今回はちゃんと血が流れていくのが見えた。見てると寝た状態で行ったのに、気分が悪くなってしまって目を瞑るとそのまま寝てしまったらしい。



次に目を覚ました時には、先程の採血の針は点滴に繋がっていた。どれくらい寝ていたのか分からないけど点滴はまだ残っている。



隣にはさっきの先生がいて、私が動いたことで気がついたらしい。



「目が覚めたようだね。気分は悪くないか？」



まだ起きたばかりで頭は回らないけど頷いて答える。



「この点滴は栄養剤だ。勝手に入れて申し訳ないが君の体は足りない栄養素が沢山あってこのままだと危ないと思い入れさせて貰ったよ。」



そんなに私って酷い状態なのか。全然気にしてなかったし自分自身に驚いてしまう。



「あと、もうそろそろお母さんが病院に来ると学校から連絡があった。お母さんが来る前に少し君のことをお話しちゃおうと思ってるがいいか？」



「…はい。お願いします。」



病院に来て検査してわかった多分私いまのままじゃだめなんだってこと。そして、初めて点滴をされてより現実を帯びてしまった。