For Myself

「ここで少し休んでて、ちょっと着替えとかしてくるから。


水と受け皿も置いておくから気持ち悪かったりしたら遠慮なく吐いちゃっていいからね。



看護師さんは近くにいるから何かあったら頼ってね。」



怖い先生が簡単に説明して診察室を後にするのを感じた。ああ、なんでこんなにもダメな私にそんなことをしてくれるのだろう。



もちろん医者だからなのかもしれないけど嫌になっちゃうよね私なんて。そう思いながら気分が良くなるまで休むことにした。遠慮なくお水も飲ませて貰うことにした。



次に着替えた先生が診察室に入ってきた時には、だいぶ気分の悪さも落ち着いてベッドに座って待つことができるようになっていた。



気分がどうかとかを聞かれて素直に答えた。



「そうか。だいぶ顔色も良くなったし良かった。いまから検査したいんだが大丈夫か?」



「はい。お願いします。」



早く終わらせて家に帰りたいと考えながら答えた。