For Myself

「君はこのまま私たちと一緒に病院に来てもらうよ。これは決定事項、そのまま検査をしたい。」



医者として、診断を下すにはまだ項目が足りないし話を聞かなればならない。病院でないとできないこともあるし、そのまま放置しては命に関わる。



「検査?なんで…」



「急激な体重の減少や今の様子を見てこのまま放っておくことは医者として出来ない。



そして、何より問題なのは自覚がない事だ今まで見てきたってどこか他人事のように捉えているだろう?このままだと、確実にあと数日で倒れる。運が悪ければ死にも至る。」



どことなく申し訳なさそうな顔をした生徒を横目に



「先生。ちょっと、この子と一緒に帰る支度をしてもらっていいですか?私たちはさっきの場所の片付けをして待っているので。」



と声をかける。



「分かりました。このことについて担任や校長、その他の先生にも伝えておきます。」



「そうか。管理職の先生には私が直接伝えに行きますね。それよりも、この子が倒れないか見張っててあげてください。」



生徒と養護教諭が部屋を出ていくのを見送った。



「高森、俺はちょっと管理職の先生と話してくるから先に荷物まとめてもらっていいか?看護師は先に病院に帰るように伝えて診察室の準備してもらってくれ。採血とX線の準備も。」



「伝えておきますね。」



その後、俺は管理職の先生に1人の生徒が直ぐに細密検査したいことを伝えそのまま病院に連れていかせてくれと頼んだ。その後、健診をしていた部屋に行き荷物を持って車に行く。



高森に彼女は連れてくるようにお願いした。