For Myself

保健室まで荷物を届けてくれて私は保健室のソファーに座らせられた。



「じゃあ、お大事に。またな！」



そうやって、深く聞かずに去っていってくれる瑠生に感謝した。



「良い彼氏さんね。」



と保健室の先生がいう。彼氏じゃないんだけど反論するのも怠くて頑張って貼り付けた笑顔で答えた。



「他の先生と親御さんに連絡してくるからね。まっててね。」



その言葉を聞いて、私からも連絡しようとスマホを取り出した。でも、なんて打てばいいのか分からない。先生はなんて親に伝えるのだろう。



胃に痛みが走り、痛みから呼吸が上がってしまった。食事が出来なかった原因のひとつはこれである。深呼吸を繰り返して先生が来る前に息を整えた。



『病院に行ってから帰ります。もしかすると夜ご飯作れないかも。ごめんなさい。』



家族のグループチャットに送信するか迷い、お母さんにだけに送ることにした。澪にバレるのが怖い。