先生がいなくなって20分くらいが経った時、2人の医師と保健室の先生が現れた。その間持っていたスマホで英単語を覚えていたからそこまで時間が経った気はしなかったけど。
「この子が…そうですねちょっと見るからに…」
と3人だけで会話をし始める。
「立石さん、突然別室に連れてきてしまってごめんなさいね。立石さんね去年から体重がかなり減っちゃってるんだ。自覚はあるよね?」
体重を気にして生きてはいないし、去年の体重なんて覚えてないけど。
「自覚というか、友達から痩せたって言われることが多くなりました。でも、他にそんなこと言ってくる人いなかったし…お世辞くらいにしか捉えてなくて…」
「はぁ?」
白衣をきた男性、所謂、医師の方が声を出した。その声にビクッと肩が上がる。
「とりあえず、健診しちゃいましょう。」
ともう1人の医師の方が言って私の検査が始まった。ほぼ無言。看護師の顔になった保健室の先生がサポートをしている。
「すみません。この子の服あげてもらっていいですか?」
去年は服の上から聴診されたのにと思っていたけど多分体の様子を見たいんだろうなと思う。何となく、視線はまだ医師の方と合わせられていない。
「目の下も失礼するよ。高森先生はどう思う?」
と医師が交代して聴診を行われる。
「喘鳴が聞こえますね。立石さん、今まで喘息とかそういう基礎疾患は持ってない?あと、今苦しいとか最近変わったこととかあったら教えて欲しい。」
喘息…私じゃなくて澪は小さい頃あったなぁ。って、今聞かれているのは私か。
「喘息とか持ってないです。そういう基礎疾患も何も聞いたことありません。」
「今の君の状態は?」
「ちょっと食事量が減っていて、疲れやすくなったかもです。息苦しさとかそういうのは感じてないですが…」
「ですが、なんだ。」
「立ったりする時、立ちくらみや目眩があったりする時があります。」
初めてかもしれないこうやって症状を人に伝えるのは。
「この子が…そうですねちょっと見るからに…」
と3人だけで会話をし始める。
「立石さん、突然別室に連れてきてしまってごめんなさいね。立石さんね去年から体重がかなり減っちゃってるんだ。自覚はあるよね?」
体重を気にして生きてはいないし、去年の体重なんて覚えてないけど。
「自覚というか、友達から痩せたって言われることが多くなりました。でも、他にそんなこと言ってくる人いなかったし…お世辞くらいにしか捉えてなくて…」
「はぁ?」
白衣をきた男性、所謂、医師の方が声を出した。その声にビクッと肩が上がる。
「とりあえず、健診しちゃいましょう。」
ともう1人の医師の方が言って私の検査が始まった。ほぼ無言。看護師の顔になった保健室の先生がサポートをしている。
「すみません。この子の服あげてもらっていいですか?」
去年は服の上から聴診されたのにと思っていたけど多分体の様子を見たいんだろうなと思う。何となく、視線はまだ医師の方と合わせられていない。
「目の下も失礼するよ。高森先生はどう思う?」
と医師が交代して聴診を行われる。
「喘鳴が聞こえますね。立石さん、今まで喘息とかそういう基礎疾患は持ってない?あと、今苦しいとか最近変わったこととかあったら教えて欲しい。」
喘息…私じゃなくて澪は小さい頃あったなぁ。って、今聞かれているのは私か。
「喘息とか持ってないです。そういう基礎疾患も何も聞いたことありません。」
「今の君の状態は?」
「ちょっと食事量が減っていて、疲れやすくなったかもです。息苦しさとかそういうのは感じてないですが…」
「ですが、なんだ。」
「立ったりする時、立ちくらみや目眩があったりする時があります。」
初めてかもしれないこうやって症状を人に伝えるのは。
