外は底冷えがしてとても寒かった。
冴え凍るような青いまんまるの月が、住宅街の上で、ぽわん、と光っていた。
その月のまわりにほんのり透明な光の環がかかっている。
(寒いから、月、きれい)
となりの部屋のチャイムをピンポーンと鳴らしたら、ややあって、
「ふあーい」
のん気な返事とともに、眠そうな顔がのそっとドアからのぞいた。
「寝てた?」
「いや。動画作ってた。
どうした? 眠れない?」
「おみそ汁食おうぜ」
俺がそう言ってニコッと笑ったら、
「良いねぇ」
そいつがニヤッと笑った。
冴え凍るような青いまんまるの月が、住宅街の上で、ぽわん、と光っていた。
その月のまわりにほんのり透明な光の環がかかっている。
(寒いから、月、きれい)
となりの部屋のチャイムをピンポーンと鳴らしたら、ややあって、
「ふあーい」
のん気な返事とともに、眠そうな顔がのそっとドアからのぞいた。
「寝てた?」
「いや。動画作ってた。
どうした? 眠れない?」
「おみそ汁食おうぜ」
俺がそう言ってニコッと笑ったら、
「良いねぇ」
そいつがニヤッと笑った。



