【第1夜の主人公サイド】
「この塩むすび、うんま!」
隣人がむしゃむしゃとおにぎりを食べるのを、
俺は苦笑しながら見ていた。
隣人は口にも手にもご飯粒をたくさんつけ、うれしそうにニコニコしながら、おにぎりを食べ終え、「ごちそうさま!」と元気良く言った。
俺は、となりの部屋を訪れていた。
彼の部屋にはいつもカンバスやオブジェなど雑多なものが置いてあって足の踏み場がないし、
洗たく物は取り込んだまま床に放置されているけれど、
ここに来るとほっとした。
「街ん中で募金するのってさぁ、勇気要るよね」
おにぎりを食べたあと、俺の話を聞いた彼は、小首をかしげながらそう言った。
もちろん、俺は誰の話かは言わない。ただ、こう言う話を聞いた、とだけ話した。
「何で良いことしようとしてるのにプレッシャーが半端ないんだろ」
「何でだろうな」
「きっと、
正しいことをするのって、プレッシャーが半端ないんだよ」
「この塩むすび、うんま!」
隣人がむしゃむしゃとおにぎりを食べるのを、
俺は苦笑しながら見ていた。
隣人は口にも手にもご飯粒をたくさんつけ、うれしそうにニコニコしながら、おにぎりを食べ終え、「ごちそうさま!」と元気良く言った。
俺は、となりの部屋を訪れていた。
彼の部屋にはいつもカンバスやオブジェなど雑多なものが置いてあって足の踏み場がないし、
洗たく物は取り込んだまま床に放置されているけれど、
ここに来るとほっとした。
「街ん中で募金するのってさぁ、勇気要るよね」
おにぎりを食べたあと、俺の話を聞いた彼は、小首をかしげながらそう言った。
もちろん、俺は誰の話かは言わない。ただ、こう言う話を聞いた、とだけ話した。
「何で良いことしようとしてるのにプレッシャーが半端ないんだろ」
「何でだろうな」
「きっと、
正しいことをするのって、プレッシャーが半端ないんだよ」



