悪童天使、良童悪魔 Ⅰ


「……あぁ、やはり普通の子はこんなこといやじゃよな…」


そういってカミサマはうつむいた


……それ、私が普通じゃないとでも……?

そう思ったが怒りを飲み込み、カミサマを慰め続けた。


「すまんの…こんな世話焼いてもらって………そうじゃ、なにか質問はあるかの?」

カミサマが落ち着きを取り戻して。



私はずっと気になっていた質問をした。


「…あの、私たちって名前とか、コードネームとかあるんですか…?」

前世での名前になるのか、それとも囚人みたいに、番号で呼ばれるのか

信じがたい悪魔になった時から、ずっと気になっていた事。

恐る恐るそう聞いてみると、カミサマは茶色の「禁」と太字で書かれたノートを取り出して言った

「君の名前は…りり、となっているね、……そしてあの男の子はとあ、だそうだよ」

りり……

私の前世での名前は莉羅《りら》だったから、ちょっと似てる気がする

なんかちょっとうれしいな………


そして私の頭の中には、もう一つの疑問がわき出てきていた


「…神様が名前を、付けるのではないんですか?」


カミサマがみんなの名前を決めるのは大変だし、


ましてやその場で決めるなんて、難しすぎる気がする。



私がそう聞くと、神様は不思議そうにこういった。


「わたしも知らないのだが、あの世から回収してきた魂にネームタグが付いているそうだ、見習いになれそうな子は…」


少し含みのある言い方をして。


そして急に。


神様は「申し訳ないが忙しい」と言って出て行った。

見間違いかもしれないが、何か焦った顔をしているような………



私も後を追うようにして出て行くと、信じられない光景が広がっていた