「カミサマ、こちらの子たちでよろしかったでしょうか」


「……ああ、そうだよ…有難うね」


「それではわたくしは失礼いたします、どうぞごゆっくり」


そういって案内人さんは私たちをにらみつけ、足早に去っていった


そしてカミサマは、気を重そうにして座っていた豪華なソファから立ち上がって私たちに近づいてきた


「…君たちに一つ、謝りたいことがあるんじゃ」


そういってゆっくりとカミサマは話し始めた


「落ち着いて聞いてほしい。

 どうやら見習い判別機が誤作動を起こして、君たちの分別を間違えた。

 本当は君たち、悪魔と天使の身分が反対で見習い活動を行うべきだったんじゃ。

 だが、1度決めた身分は取り消す、変更することができないことになっており、これはどう頑張っても変えることができない

 本当に申し訳ないのだが、このまま見習い生活を続けていってほしいのじゃ。

 …こんなことをして、本当に…申し訳ない……」

そう言ったカミサマは、終始涙を見せていた


私は心底悪魔の仕事が心底いやで、不安でたまらなかったけど「わかりました」といってその場から去ろうとした


が、天使の男の子はそうはいかなかった


「俺、天使とか無理です。性格的にもやること自体も俺に見合ってねぇ、こんなことやってられるかよ」


そういって男の子は、そのまま教会から出て行ってしまった