あの不調法な同級生が、用水路にいました。
同級生は探し物をするように、用水路に膝まで浸かり、
そでをまくった手で、水を懸命にかいていました。
短く刈った髪から、しずくが夜露のようにしたたっていました。
夜目にも水はつめたく見えて、彼の腕は真っ赤になっていました。
私は、
その場に膝まづいて、声を上げて泣きました。
芯も凍るような風が、小さな私を貫きました。
私は美しいものの前で、ただこうべを垂れる愚かな子供でした。
ちっぽけな自尊心の代償は、余りにも大きなものでした。
私はこれからの長い人生、青い空に詫び、青い海に詫び、
遠くの青い星に詫びて、生きて行く事になるのでした。
世の中の全ての青いものに、後ろめたい思いを抱えて生きて行く罰を受けるのです。
そして、
この美しい心を持つ同級生にも。
結局その青い宝石は、見つかる事はありませんでした。
同級生は探し物をするように、用水路に膝まで浸かり、
そでをまくった手で、水を懸命にかいていました。
短く刈った髪から、しずくが夜露のようにしたたっていました。
夜目にも水はつめたく見えて、彼の腕は真っ赤になっていました。
私は、
その場に膝まづいて、声を上げて泣きました。
芯も凍るような風が、小さな私を貫きました。
私は美しいものの前で、ただこうべを垂れる愚かな子供でした。
ちっぽけな自尊心の代償は、余りにも大きなものでした。
私はこれからの長い人生、青い空に詫び、青い海に詫び、
遠くの青い星に詫びて、生きて行く事になるのでした。
世の中の全ての青いものに、後ろめたい思いを抱えて生きて行く罰を受けるのです。
そして、
この美しい心を持つ同級生にも。
結局その青い宝石は、見つかる事はありませんでした。



