とても寒くて目が覚めた。
「ん」
眠い目をこすって、はっ! と、顔を上げる。
室温が下がっている。
何故!?
このラボの内部は、常に一定の温度に保たれているはずなのに何で!! 身震いが止まらないほど寒い。まるで、
(冬)
僕は慌てて入り口の近くにあるエアコンのリモコンを取るべく立ち上がった。

瞬間、 固まった。
蒼。
それは、美しい蒼。天を映す、青。
蒼。
あお。

その蒼に吸い込まれそうな感覚を覚える。
彼女が、
スイ - 『水蓮』が。
目を開けていた -