四つ葉のクローバー

でも懐かしいなぁ、四つ葉のクローバー

よく遊んでたっけなぁ…

四つ葉のクローバー畑があって早く見つけられた方が勝ちという…子どもながらの遊びが大好きだったなぁ

懐かしさに更けていると突然、海星くんが呟く

「珠希、行ってみない?四つ葉のクローバー畑」
「えっ…」
「航(こう)とか行くでしょ」
「ったく、しょーがねーな」

何で私が行く設定になってるの…

「ちょっ…ちょっと待って!私行くって言ってないよ」

二人して顔を見合わせる

「今日の放課後、クローバー畑で待ってるから」
「遅刻すんなよ」

この二人は話を聞いてるのだろうか…

「絶対に行かないからね」

私は二人を無視してお弁当を食べ続けた。