「何、見てんの?」七瀬君は不思議そうにわたしを見た後に、中庭の方を見下ろした。
「うん……。あの子たち。キラキラしてて、いいなって」
「そう?中西さんだって、いいじゃん」
「えっ!わ、わたし!?」思いがけない言葉にわたしの声は裏返った。
「うん。素朴な感じで」
(そ、そぼく……?これ、喜んでいいのかな?でも……。もしかして、地味ってこと?)
そんなことが頭に浮かんだが、聞かなかった。聞いてしまったら、返事に困ってしまうかもしれないと考えたからだ。もしくは、「そうそう」なんて言われてしまったら、自分が傷つくということが想像できたから。
「中西さんは、何か趣味あるの?」
「あ~。しいて言えば、歌とダンス、かな」
「お!俺はギターと歌が好き!」
「えっ!七瀬君も、音楽好きなんだね!」
「そうだよー」
「意外な、共通点だね!!」わたしはビックリしたとともに、なんだか少し心がウキウキしてしまった。思わず、口元が緩み、笑顔になる。
その時、廊下の方からこちらへとバタバタ走って来る足音が聞こえた。
「うん……。あの子たち。キラキラしてて、いいなって」
「そう?中西さんだって、いいじゃん」
「えっ!わ、わたし!?」思いがけない言葉にわたしの声は裏返った。
「うん。素朴な感じで」
(そ、そぼく……?これ、喜んでいいのかな?でも……。もしかして、地味ってこと?)
そんなことが頭に浮かんだが、聞かなかった。聞いてしまったら、返事に困ってしまうかもしれないと考えたからだ。もしくは、「そうそう」なんて言われてしまったら、自分が傷つくということが想像できたから。
「中西さんは、何か趣味あるの?」
「あ~。しいて言えば、歌とダンス、かな」
「お!俺はギターと歌が好き!」
「えっ!七瀬君も、音楽好きなんだね!」
「そうだよー」
「意外な、共通点だね!!」わたしはビックリしたとともに、なんだか少し心がウキウキしてしまった。思わず、口元が緩み、笑顔になる。
その時、廊下の方からこちらへとバタバタ走って来る足音が聞こえた。

