━━━さすがに気づくよな…。

不安と期待が押し寄せてきた。

沙:「………。」

綾:「………。」

沙:「…あたしも12年会ってないや。
なんかすごい気が会うね。」


ん??まてよ…。沙羅の好きな人って俺なわけ??

だったら話はえーじゃん!!

俺ら両想いだったんだ。
でも沙羅は俺に気づかない…。

気づいてほしいのにな…。

綾:「ぅ…うん。ははっ。気合うな!」

沙:「でも田口くんは会えたんだよね。今やっと…
あたしはまだなんだ。」

ほんとに気づいてない!!

沙羅は鈍感??

俺の言い方が悪いのか??

そう考えていた瞬間沙羅が口を開いた。

沙:「ぁ…あたしの好きな人の名前…田口くんと同じ名前だったよ。綾だった。でも名倉綾だった。」