桜色ダイアリー

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風野くんが美術部だと知った日から
私は誰もいない放課後の時間が来る度
毎日のように美術室を訪れた。

美術室と書かれた札を目の前に
扉の窓からこっそりと覗く

大きなキャンパスの前に立って
真剣な眼差しで絵を描く風野くん

邪魔じゃないかなぁ…

と思って立ち尽くしていると

私に気づいた風野くんは
絵を描くのを止めてとおいで、と手招きするように満面の笑顔を浮かべていた。

扉を開けて、咄嗟(とっさ)に謝る