ただ、『寂しい』とか『早く帰ってきて』とか言ったら困らせてしまうと思って、言えなかった。
今は新もいるし、ママも私が小中学生の頃と比べたら仕事が落ち着てきたみたいで早めに家に帰ってくることが多くなったから、あの時よりは全然寂しくない。
当時の私は寂しいという表情が出ていたのか、よく新が気にかけてくれていた。
自室のふかふかのベッドに体を預け、目を閉じた。
「今日、おいしいケーキあるんだけど家に来る?」
「いいの?でも……」
「でも?」
「新のお母さんに悪いよ……」
本当は行きたいけど、ほぼ毎日行っているから迷惑かなと思っていた。
「みぃちゃんに会えるの毎日楽しみにしてるよ。それにイチゴのケーキ!」
「イチゴ!?」
今は新もいるし、ママも私が小中学生の頃と比べたら仕事が落ち着てきたみたいで早めに家に帰ってくることが多くなったから、あの時よりは全然寂しくない。
当時の私は寂しいという表情が出ていたのか、よく新が気にかけてくれていた。
自室のふかふかのベッドに体を預け、目を閉じた。
「今日、おいしいケーキあるんだけど家に来る?」
「いいの?でも……」
「でも?」
「新のお母さんに悪いよ……」
本当は行きたいけど、ほぼ毎日行っているから迷惑かなと思っていた。
「みぃちゃんに会えるの毎日楽しみにしてるよ。それにイチゴのケーキ!」
「イチゴ!?」
