小さいころからずっと好き

「……こっちくんな、あっち行って、前言撤回」


「男の友情生まれるとこだろ!?そこは!!」


「永井!声大きいって!また怒られる!」



ちらっと前方の席を見ると、柳が永井と西島さんを睨みつけている。



「ちっ」



永井は柳に聞こえないように舌打ちをした。


柳にもう一度目を付けられないためになのか、西島さんはこそこそと話し始める。



「っていうか、永井も気づいてるんじゃないの?諦めないって言いつつ」


「ん、まぁ……」



気づいてるって何に?


怪訝そうな顔をする僕を見て、西島さんは不思議そうにする。


「……委員長、自覚ない感じ?勉強できるのに?恋愛初心者?」



なんかバカにされていることだけはよくわかった。