小さいころからずっと好き

「永井は本当に諦めたほうがいい。そして声でかい、未桜起きちゃう」



みぃちゃんはぐっすり寝ているみたいで、全然起きる気配がしない。



「なっ!?さっきから、俺をいじめて楽しい!?」


「親切心で言ってるんだよ~。本当に勝てないと思う。委員長に」


「わかんないだろ!?って、はぁ!?」


「だから声大きいって!」



2人の会話は次第にヒートアップし、お互いに声がどんどん大きくなる。



「そこ!静かにしろ!俺、寝たいんだから!」



案の定、担任の柳(やなぎ)から静かにしろと言われてしまった。


話の話題となっている本人は、あんなに激しく言い争いをしているにもかかわらず、やっぱり起きない。



「ところで……委員長はいつから久世のこと好きなの?」